マイクロコンバージョンとは?メリット・デメリットから設定方法まで解説!
自社広告の効果を高めるための重要な設定の1つとして、「マイクロコンバージョン」が挙げられます。この機能をコンバージョン前に設定すれば自社広告が改善されますが、具体的な設定方法や注意点について知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではマイクロコンバージョンについて詳しく解説を行い、メリットやデメリット、設定方法や注意点まで詳しく解説をしていきます。
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マイクロコンバージョンとは
サイトを閲覧したユーザーを購入などのコンバージョンに経由・誘導するための通過点のことを、マイクロコンバージョンといいます。この機能を活用すれば自社サイトが最適化されて、商品・サービスの販促効果も向上していくのです。
マイクロコンバージョンとコンバージョンの違い
サイト内をユーザーが訪問し、購入や資料請求などのコンバージョンに到達するまでの中間地点に設定するコンバージョンがマイクロコンバージョンです。
例えばサイト内のページに「購入」「資料請求」「問い合わせ」などの内部リンクが設定されている場合には、最終的な目的である「購入」がコンバージョンとなります。一方で「購入」までの中間的なアクションである、「資料請求」や「問い合わせ」などがマイクロコンバージョンと呼ばれているのです。
マイクロコンバージョンとして設定するコンバージョンポイント例
効率的にマイクロコンバージョンを設定すれば、サイトを訪問したユーザーを購入などのコンバージョンに誘導しやすくなるのも重要なポイントといえます。
では実際にマイクロコンバージョンとして設定されているコンバージョンポイント例を紹介していきましょう。
問い合わせ
ユーザーは自社サイト内の商品・サービスに対し、何らかの興味や関心を持ってサイトを訪問してきます。そしてサイトの最終的な目的はこのようなユーザーを問い合わせなどのアクションに導くことなので、問い合わせは重要なコンバージョンポイントの1つです。
ユーザーはさまざまなコンバージョンポイントを経由して、最終的に問い合わせというコンバージョンに到達します。
入力フォームへのアクセス
入力フォームへのアクセスもコンバージョンポイントの1つです。ユーザーはサイト内の商品やサービスの情報を閲覧し、その後に資料請求などを行う際には入力フォームにアクセスして個人情報を入力していきます。
このような観点からも、入力フォームも購入などのコンバージョンポイントまでの経由ポイントであるマイクロコンバージョンとして設定されるのも注意点の1つです。
資料請求
サイトを訪問したユーザーは、商品やサービスの情報を入手して少しでも購入を検討した際に資料請求などのアクションを起こします。
したがって資料請求は、購入というコンバージョンに到達するまでの通過点で、購入や申し込みも決定していないのでマイクロコンバージョンとして設定されるのも注意点の1つです。
見積もり依頼
ユーザーがサイトを訪問し、商品やサービスの価格に興味を示した場合に見積もり依頼をします。
見積もり依頼も資料請求と同様に購入というコンバージョンのために経由するポイントなので、マイクロコンバージョンとして設定されているのも注意点といえます。
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マイクロコンバージョンの設定方法
サイト内に効率的にマイクロコンバージョンを設定すれば、サイトの最適化が促進されて商品・サービスの販促効果も向上します。ではマイクロコンバージョンの設定方法について詳しく解説をしていきましょう。
Google広告での設定方法
Google広告でマイクロコンバージョンを設定する際には最初に管理画面上部の「測定」を「ツールと設定」の中から選択し、測定画面から「コンバージョン」を選択します。
その後「コンバージョンアクション画面」に変更したのを確認し、「コンバージョンの種類の選択」画面からコンバージョンに繋げたい種類を選択するのです。そして「コンバージョンアクションを作成」の設定に進んで「タグを設定」して完了です。
Yahoo!広告での設定方法
マイクロコンバージョンをYahoo!広告で設定する場合は、必要な分のマイクロコンバージョンのタグを作成し、サイト内にタグを設置します。
その際にタグの設置場所を間違えれば正確なコンバージョン数が計測されないので、サイト内に「カートに入れる」用のタグなどを申し込み完了ページに設置しましょう。また「自動入札への利用」を選択すれば、自動入札に設定することができます。
マイクロコンバージョンのメリット
マイクロコンバージョンは、自社サイトのリードを購入などのコンバージョンに繋げるための有効なツールです。では実際に設定する具体的なメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。
広告やランディングページの改善に活用できる
ユーザーのコンバージョンが少なければサイトの分析・最適化などの施策が欠かせません。そのようなサイトの分析・改善時にマイクロコンバージョンを設定すれば、広告やランディングページの改善に活用できるのもメリットの1つです。
例えばコンバージョン数が同じ2種類の広告を比較する際に、「資料請求」などの効果を比較すれば広告の改善点が明確化されます。
このようにコンバージョン数だけでは計測・分析できない細かな指標なども、マイクロコンバージョンを設定すれば計測可能になって広告の最適化に繋がるのです。
自社入札に活用できる
Web広告はクオリティや入札価格によって掲載される広告が決定し、入札時には労力削減や費用対効果の向上に繋がる「自動入札」がおすすめです。自動入札を利用するためには一定数のコンバージョンが必要なので、コンバージョン数が少なければ入札精度も低くなってしまいます。
そこでコンバージョン数が少ない場合でも、マイクロコンバージョンを設定することでコンバージョン数を補って入札制度の向上に繋がるのもメリットです。
ユーザーのコンバージョン前の行動を数字で把握できる
マイクロコンバージョンを設定すれば、コンバージョン前のユーザーの行動を数字で把握・分析できるのもメリットです。例えばサイト内のユーザーが「資料請求」や「見積もり」などのマイクロコンバージョンに到達後に、「購入」時のフォーム入力確認ページまで到達していなければ入力フォームが使いにくい点が挙げられます。
このようにコンバージョンへの通過地点である、各マイクロコンバージョンでの状況を確認することでユーザーの行動を把握・分析して、改善点を模索することができるのです。
マイクロコンバージョンのデメリット
自社広告にマイクロコンバージョンを設定すれば、ユーザーの行動を把握・分析してサイトの改善効率を高めることができるのも重要なポイントといえます。
しかし実際に使用する際には、メリット同様にいくつかのデメリットも発生しているのが現状です。ではマイクロコンバージョンのデメリットについて詳しく解説をしていきます。
管理する指標が増える
Web広告の効果を高めるためには、「クリック数」や「インプレッション数」などの細かな指標の管理が重要になります。そしてマイクロコンバージョンの増加に伴って、これらの指標の管理の手間が増えるのもデメリットの1つです。
マイクロコンバージョンを多数設定すれば、そのデータ分析や管理表のフォーマット作りに時間や手間がかかってしまう点もデメリットといえます。
広告の自動入札に影響が出る
前述でも解説したようにマイクロコンバージョンを設定すれば自動入札の精度が向上しますが、その反面自動入札に影響が出てしまうのもデメリットです。
自動入札ではクリック数やコンバージョン数の向上に注力した調整が行われます。そこでマイクロコンバージョンを設定すれば、最大化させるための入札による予想外の価格設定が進んでしまうのもデメリットです。
広告運用で一番重要なのはコンバージョンの達成なので、マイクロコンバージョンの入札価格に注力しすぎずにバランスを考えて運用しましょう。
マイクロコンバージョンの注意点
広告運用でマイクロコンバージョンを設定すれば高い効果を得ることができますが、効率的な運用にはいくつかの注意点に着目しなければいけません。
ではマイクロコンバージョンの運用時の注意点について詳しく解説をしていきます。
コンバージョン数を分けて管理する
コンバージョン数を明確に分けて管理するのも、マイクロコンバージョン設定時の注意点の1つです。広告の効果を明確にして最適化に向けた改善を行うためにも、コンバージョン数とマイクロコンバージョン数それぞれの適切なデータ管理も注意点の1つといえます。
仮に間違った設定を行えば、正確な数値が計測されないのでサイトの最適化に繋がらないのもデメリットです。
このような観点からもコンバージョン設定時にはサポートへの問い合わせや、プラットフォームの設定方法の確認などを行って適切な設定を行うのも注意点といえます。
コンバージョン数の増加に繋がる指標になるか
マイクロコンバージョンの設定に注力しすぎると、広告本来の目的であるコンバージョン獲得がおろそかになってしまうのもデメリットといえます。
また広告にマイクロコンバージョンを設定するのも有効な手段ですが、結果的にコンバージョンが獲得できなければ意味のない活動になってしまうのもデメリットです。したがってマイクロコンバージョンは、あくまでもコンバージョン獲得のための中間地点・手法の1つと認識するのも注意点といえます。
マイクロコンバージョンの設定・分析事例
マイクロコンバージョンを活用し、定期的に広告の改善や最適化を行えば販促効果も向上しますが、実際にはどのような形で利用されているのでしょうか。
ここからはマイクロコンバージョンの設定・分析事例を紹介していきます。
フォームの離脱率を把握する
広告内にマイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーがサイトを訪問してコンバージョンに至るまでの離脱回数を把握できます。フォームからの離脱率は下記の
・1-コンバージョン数÷マイクロコンバージョン数
の計算式で算出され、この計算式を活用すれば正確な離脱率の計測が可能です。そして明確な離脱率を計測することにより、今後の広告運用の課題が生まれて最適化に繋がっていきます。別記事の離脱率では、機能についての詳しい解説などを紹介していますので、ぜひ参照ください。
広告の成果獲得に対する分析
マイクロコンバージョンをフォーム到達に設定すれば、広告の成果獲得に対する明確な分析をすることもできます。成果分析のためにはフォーム到達率の計算が有効です。到達率は
・マイクロコンバージョン数÷クリック数
の計算式で算出されます。この手法によりクリック数とクリック数に対するコンバージョン数の明確な割合が算出され、結果としてフォーム到達に最適な手法を策定できるのです。
マイクロコンバージョンを設定してコンバージョン数の増加につなげよう
自社広告の効果を高めて商品やサービスの販促効果を高めるためには、定期的なサイト改善や最適化などの活動を欠かすことはできません。
そしてサイト改善時に効率的にマイクロコンバージョンを設定することにより、改善に必要な指標が明確化されてユーザーのコンバージョン数も増加していくのです。今後自社広告の最適化を計るのであれば、本記事を参考にしてマイクロコンバージョンを有効活用してコンバージョン数の増加に励んでください。
まとめ
今回の記事では、自社サイトの販促効率向上のためのマイクロコンバージョンについて詳しく解説をしてきましたが、BOXIL SaaSでは掲載するだけで手間をかけずにオンライン上での有効リードを獲得することができます。
まずは、実際の費用や活用事例をこちらからご確認ください。