類似ターゲティングとは?設定方法やマーケティングのメリット・注意点も解説!

広告は誰にでも配信すればいいわけではありません。

商品を購入したユーザーや、興味があるユーザーに届いてこそ意味があります。

類似ターゲティングは、興味・関心が高い傾向にあるユーザーに対して広告配信が行える配信方法です。

興味や関心があることは利益に繋がりやすいですが、注意点に気をつけなければ効果を発揮することが難しくなります。

そこで今回は、類似ターゲティングの仕組みから設定方法、マーケティングのメリットや注意点まで説明します。


目次[非表示]

  1. 1.類似ターゲティングとは?
  2. 2.類似ターゲティングの設定方法
  3. 3.類似ターゲティングのメリット
  4. 4.類似ターゲティングのデメリット
  5. 5.類似ターゲティングの利用時の注意点
  6. 6.類似ターゲティングを活用して成果を上げよう
  7. 7.まとめ


類似ターゲティングとは?

類似ターゲティングは、自社のWebサイトに訪れたユーザーと同じような行動履歴のあるユーザーに対して広告を配信する方法です。

詳しい仕組みを、以下の2つの項目に分けて説明します。

  • 類似ユーザーとは
  • 類似ターゲティングの仕組み


類似ユーザーとは?

類似ユーザーとは、自社のWebサイトに訪れたユーザーと属性が似ているユーザーのことです。

ここでいう属性は、Web上での行動が似ていたり、興味や関心のあることが近かったりすることを指します。

類似ユーザーは基本的に自社サイトに訪問したことのない、新規ユーザーのことをいいます。

そのため、類似ユーザーを呼び込むことができれば、新規のユーザーを獲得することに繋がることが可能です。


類似ターゲティングの仕組み

類似ターゲティングは、類似ユーザーによる新規の顧客を獲得する仕組みです。

この仕組みを利用し、属性が近い類似ユーザーに広告を配信することで、サイトの訪問だけでなく、コンバージョン率の向上に期待ができます。

類似ターゲティングの仕組みを利用することで自社のWebサイトに興味のないユーザーを避け、比較的興味や関心のあるユーザーに向けて広告配信が可能です。

そのため、利益の出ないクリック数による損害を減らすことにも期待できます。

このように類似ターゲティングの仕組みは、成果を上げることに繋がっているのです。


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類似ターゲティングの設定方法

類似ターゲティングの設定方法は、使用する広告によって異なります。

ここでは、Google・Yahoo!・Facebookの3つの項目に分けて説明します。

それぞれの設定方法を理解し、類似ターゲティングの仕組みを利用したよりよいディスプレイ広告にするための参考にしてください。

  • Googleディスプレイネットワーク
  • Yahoo!ディスプレイアドネットワーク
  • Facebook広告


Googleディスプレイネットワーク

Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、Google広告で配信できるディスプレイ広告です。

Googleディスプレイネットワークは、類似リストが自動で作成される仕組みのためリストの作成の手間がなく、比較的設定が簡単なところがメリットです。

設定方法は下記を参考にしてください。

  1. Gmailのアカウントを用意する
  2. Google広告にログイン
  3. 「ディスプレイキャンペーン」からキャンペーンを選択
  4. ページメニューから[オーディエンス]を選択
  5. 鉛筆のアイコンから[オーディエンスを編集]を選択
  6. 配信したい類似ユーザーリストを検索し選択
  7. [保存]を押すと設定完了


Yahoo!ディスプレイアドネットワーク

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)は、Yahoo!広告で配信できるディスプレイ広告です。

類似リストを作成する必要がありますが、設定自体は簡単にすることができます。

設定方法は下記を参考にしてください。

  1. [ディスプレイ]広告を開く
  2. [ツール]タブから[ターゲットリスト管理]を選択
  3. 下地となるリストをチェックした状態で[ターゲットリスト追加]を選択
  4. [選択したターゲットリストを基に類似を作成]を選択
  5. ターゲットリストの画面で[ターゲット名]を入力
  6. [ターゲットリストのサイズ]を10段階から入力
  7. ※小さい数字ほど類似度が高い
  8. [保存]をクリックしてリストを保存する
  9. 広告グループの編集画面を開く
  10. オーディエンス[サイトリターゲティング]の[設定する]を選択
  11. ターゲットにする類似ユーザーリストを[配信]に設定
  12. [保存]を選択すると設定完了


Facebook広告

Facebook広告は、Facebookに出すことができるSNS広告のことです。

Cookieだけでなく、Facebookピクセルや実名登録を利用した精度が高い類似オーディエンスが魅力的な類似ターゲティングです。

設定方法は下記を参考にしてください。

  1. 広告セットを作成
  2. 広告セット作成の[オーディエンス]で[カスタムオーディエンス]を選択
  3. 使用する類似オーディエンスを選択
  4. 除外したい利用者がいる場合は[除外]を選択
  5. 広告セットの選定を完了し広告の注文をすると設定完了


類似ターゲティングのメリット

類似ターゲティングをすることは、新たな顧客を獲得する機会が増えるなどのメリットが多数あります。

ここでは、3つの項目に分けてメリットを説明しますので参考にしてください。

  • 成果に繋がりやすい
  • 設定が簡単
  • リマーケティングの強化ができる


成果に繋がりやすい

類似ターゲティングをすることで、興味や関心を持ってくれやすい傾向のあるWebサイトに訪問したことがない新規ユーザーを狙うことができるので、成果に繋がりやすいです。

興味があるかわからない不特定多数のユーザーに配信されるより、範囲が狭くても興味を持ってくれるユーザーに配信される方がWebサイトに訪問する確率が上がります。

そのため、類似ターゲティングで配信対象を選定することは成果に繋がりやすくなるメリットといえます。


設定が簡単

類似ターゲティングの設定は、流れさえ理解すれば誰でも簡単に設定可能です。

Googleディスプレイネットワークの場合、類似リストの作成も自動で行ってくれるのでリストの作成をする手間がありません。

Yahoo!ディスプレイアドネットワークは類似リストの作成が必要になりますが、簡単な工程で作成することが出来るので安心してください。


リマーケティングの強化ができる

リマーケティング広告は、自社のWebサイトに訪問したが離脱したユーザーに対して広告を表示します。

そのため、興味や関心のあるユーザーの目に入りますが、新規のユーザーが増えることはありません。

類似ターゲティングを利用することで、リマーケティングのユーザーだけでなく、興味や関心を持ちそうな新たなユーザーを開拓できることがメリットです。


類似ターゲティングのデメリット

類似ターゲティングは設定方法も簡単で利用しやすい仕組みですが、デメリットも存在します。

ここでは、類似ターゲティングのデメリットを2つの項目に分けて説明します。

  • 対象のユーザーが少ないと利用しづらい
  • 運用の成果は対象のユーザーの質に依存する


対象のユーザーが少ないと利用しづらい

類似ターゲティングの仕組みでは、データを作成するために対象となるユーザーが少ないと、正しいデータを導き出すことが難しいです。

リマーケティングリストを基に作成されているため、興味や関心を持つ属性のユーザーを絞り込むことができないと本来の効果は期待できません。

類似ターゲティングは、リマーケティングリストのデータがしっかりと蓄積されてから利用するようにしましょう。


運用の成果は対象のユーザーの質に依存する

リマーケティングリストは、ユーザーの質が大切です。

自社のWebページに興味がないユーザーのデータが集まったリマーケティングリストで類似ターゲティングを行っても、新規のユーザーに興味を持たれる可能性は低くなってしまいます。

また、対象期間が短すぎても正しいデータを集めるのが難しいです。

リマーケティングリストの良し悪しで運用の成果を左右しますので、質の悪いリマーケティングリストは使用しないようにしましょう。


類似ターゲティングの利用時の注意点

類似ターゲティングの利用時にはいくつか注意点があります。

ここでは類似ターゲティングの注意点を、3つに分けて説明しますので参考にしてください。

  • ユーザー類似度の調整が必要
  • 入札価格を下げる
  • YDNでは除外リストの設定が必要


ユーザー類似度の調整が必要

注意点の1つ目は、ユーザー類似度の調整が都度必要になることです。

例えば、Yahoo!なら類似度を10段階から、Facebookなら類似度を1〜10%で選べます。

数字が小さいほど類似度が高くなり、配信される範囲も狭くなっていきます。

類似度が高いほどコンバージョン率が上がり、類似度が低くなるほどリーチ数が上がることが特徴です。

注意点は、状況によって類似度を上げるべきかリーチ数を上げるべきかを選択しなければいけないところです。

ずっと類似度が高い状態だと、類似度が低い状態より配信範囲が狭いため新規ユーザーの獲得に繋がりません。

逆に、類似度を下げて配信範囲を広げた状態の場合、興味のないユーザーの目に入ってもスルーされてしまうことが増えます。

現状、どちらに調整するべきかを適宜しっかりと考えましょう。


入札価格を下げる

注意点の2つ目は、成果が出ないときの損失を考えることです。

入札価格を上げればクリックされることは増えますが、その分クリック単価も上がります。

クリック単価に対して、成果が出たときに利益が出れば良いのですが、出なかった場合に損をし続けることになってしまいます。

そのため、必要なら入札価格を下げることを検討することも大切です。

注意点は、配信し続けなければいけないときと配信を中止するべきときの判断です。

入札価格を下げて配信し続けてもどうしようもないときは、早めに見切りをつける必要があります。

判断が難しい場合は、広告運用代行サービスの利用を考えてみても良いかもしれません。


YDNでは除外リストの設定が必要

3つ目の注意点は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)を利用するときは除外リストを手動で設定する必要があります。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)を利用するときは自動で除外を行ってくれるのですが、YDNを利用する際は除外リストを設定する必要があります。

YDNは類似ユーザーリストにサイトの訪問者も含まれます。

そのため、場合によっては除外リストの設定が必要です。


類似ターゲティングを活用して成果を上げよう

類似ターゲティングの仕組みを理解し上手く利用することで、より良い成果に繋がっていきます。

注意点として、GDNやYDN、Facebookでは設定方法や除外リストの設定などが異なりますので気をつけましょう。

類似ターゲティングは設定が容易な分、ユーザー類似度の設定など、判断が必要な部分が多々あります。

運用に不安がある人は、広告運用代行サービスなどの専門家に任せることがおすすめです。

その際には、知識の少ない業者を選んでしまわないように、ある程度の知識を身につけたうえで業者を探すようにしましょう。

類似ターゲティングには、新規ユーザーを開拓できることや興味・関心のあるユーザーに向けて配信することでコンバージョン率が向上するメリットがあります。

質の良いリマーケティングリストを使い、更に成果を上げられるようにしてください。


まとめ

今回の記事では、類似ターゲットの仕組みや設定方法、目的、注意点について詳しく解説をしてきましたが、BOXIL SaaSでは掲載するだけで手間をかけずにオンライン上での有効リードを獲得することができます。


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