フリークエンシーとは?リーチとの違いや目安・設定方法を徹底解説!

Web広告などの運用にかかわっている人にはとても馴染みのある用語である「フリークエンシー」です。

それでも「フリークエンシーという言葉は聞いたことはあるけれど理解できていない」「うまく活用することができない」など悩みをもちながらWeb広告の運用を担当している人もいるのではないでしょうか。

フリークエンシーはWeb広告を運用する上では理解しておかなければならない指標です。

ここでは、フリークエンシーとはどういうことなのか、似ている「リーチ」とはどういうことで「リーチ」との違いはどういうところなのか、設定や対処法、注意点などを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.フリークエンシーとは?
  2. 2.フリークエンシーの目安
  3. 3.フリークエンシーが高いときの対処法
  4. 4.フリークエンシーキャップの注意点
  5. 5.フリークエンシーキャップの設定方法
  6. 6.広告の目的に合わせてフリークエンシーを適切に設定しよう
  7. 7.まとめ


フリークエンシーとは?

フリークエンシーという言葉を聞いたことがありますか?

Webマーケティングの業界ではよく聞く「フリークエンシー」なのですが、聞いたことがあるけれど意味はわからない。

正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

ここからは「フリークエンシー」の意味や効果について解説していきます。


フリークエンシーの意味

フリークエンシーというのはユーザーに対してWeb広告が表示された回数のことを意味しています。

Webサイトをみていると、他のページに移動しても同じ広告がなんども表示されることがあると思った方も多いのではないでしょうか。

それぞれのユーザーに対してある広告を掲載した場合にその広告が何度も表示されるこの表示回数をフリークエンシーと言います。

フリークエンシーはCookie機能を使って表示する回数をカウントしています。

あるひとりのユーザーについて同じ広告を何度表示するかについては、Web広告の管理ツールで設定ができます。

同じユーザーというのは、スマホやパソコンを使う場合はそれぞれの端末を使っているということで別のユーザーと認識します。

しかし、タブレットなどを共有で使っている場合は、同一人物でなくても1つのタブレットを使っているということで同じユーザーと認識しています。


フリークエンシーの効果

フリークエンシーはユーザーひとりあたりの広告表示回数、頻度のことであると解説しましたが、何回その広告を見てもらえたかを表している指標です。

たとえば、同じ広告ばかりを何回も表示されているということは、フリークエンシーが高いということになります。

これだけいうと、フリークエンシーを増やせば広告としての効果があがるように思えますが、そうではないといえるのがフリークエンシーなのです。

広告の効果はフリークエンシーの使い方次第で大きく変わります。

では、フリークエンシーが引き起こす効果とはどういうものが期待されるのでしょうか。

ここでは、フリークエンシーの効果について次の2つのことについて解説します。


ブランディングが目的の場合

フリークエンシーがもたらす効果の1つめとして「ブランディングが目的の場合」です。

ブランディングを目的としたWeb広告の場合は、フリークエンシーを増やしていくことで多大な効果を得ることができます。

頻繁にWeb広告を表示して閲覧することで、ブランディングしたい商品やサービスなどを知ってもらえるユーザーが増加します。

また、Web広告に戦略的なメッセージなどを載せてあれば、そのメッセージをユーザーが読み、理解してくれる可能性があります。

これらはフリークエンシーが引き起こす効果であるといえます。


成果を出すことが目的の場合

フリークエンシーがもたらす効果の2つめとして「成果を出すことが目的の場合」です。

たとえば、Web広告から商品やサービスを購入して欲しい場合のことです。

この場合はさきほどのブランディングが目的の場合とは逆の考え方になります。

つまり、フリークエンシーを減らすべきということです。

頻繁にWeb広告で表示してしまうと、ユーザーがいい印象だけを持つだけではなく、悪い印象をもたれる可能性もあるからです。

よく言われているのが、1回もしくは2回の広告表示でユーザーが広告を閲覧しなければ、何度表示しても閲覧する可能性は少ないということです。

これはフリークエンシーを多くしてもメリットがありません。


フリークエンシーとリーチとの違い

フリークエンシーと勘違いしやすい指標として「リーチ」というのがあります。

リーチとはWeb広告が掲載されたユーザー数を表すものです。

つまり、フリークエンシーとリーチとの違いは、フリークエンシーはユーザーひとりに対して表示されたWeb広告の「回数」を表すもので、リーチは表示されたWeb広告が掲載されたユーザーの「人数」を表すものです。

たとえば、あるユーザーに対して3回Web広告が表示された場合、フリークエンシーは「3回」となりますが、リーチは「1人」となります。

フリークエンシーはユーザーごとにあるWeb広告が何回表示されたかをカウントし、リーチはWeb広告が表示されたユーザーの数をカウントしているため、分析などに使う場合の観点がフリークエンシーとリーチでは大きくかわってきます。

この点がフリークエンシーとリーチとの違いになります。

リーチと間違えやすいので注意してください。


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フリークエンシーの目安

前述にて「ブランディングが目的の場合、フリークエンシーを増やすことで多大な効果をもたらす」と解説しましたが、どのくらいの回数、どのくらいの目安がいいのでしょうか。

逆にフリークエンシーの回数が多すぎるとユーザーに不快感などを与えてしまう「成果を出すことが目的の場合」はどれくらいの回数がいいのでしょうか。

いちばんいいとされるフリークエンシーの回数を判断するのはなかなか難しいものです。

だからといって、なんとなくで回数を決めてしまうとリスクもあります。

ここでは、フリークエンシーの回数の目安はどのくらいであるのかについて解説します。


最適な回数はケースによって異なる

フリークエンシーのもっとも最適な回数というのは多いほうがいいのか、それとも少ないほうがいいのか判断が難しいです。

つまり、フリークエンシーのもっとも最適な回数はそのケースによって異なるということが結論です。

たとえば、Web広告以外で顧客を集客する方法がなく、ブランディングが目的の場合については、フリークエンシーの回数を高く設定することで効果が表れます。

しかし、購入してもらうためなどのWeb広告などの場合は、ユーザーに不快感などを与えてしまう可能性がありフリークエンシーを高く設定すると逆効果になる可能性があります。

最適な回数は目的や用途によって異なるので判断するのが難しいです。


テストすることが一番

最適な回数を決める方法としては、フリークエンシーをテストすることが一番です。

テストを数回実施した上での数値から判断することが重要になります。

あいまいな考えでフリークエンシーの回数を決めてしまうと、フリークエンシーが最適な回数であるかどうかの判断を間違える可能性があります。

フリークエンシーの回数を間違えないように決定する前に数値として結果がでるテストを数回実施しておくことが重要です。

実際にテストを数回実施して割り出した回数と想定していた回数とのあいだにずれが出てしまう可能性があるので、数値化して正しいフリークエンシーの回数を判断することができます。


フリークエンシーが高いときの対処法

Web広告の配信の回数が多くなりフリークエンシーが高すぎるとWeb広告の効果が悪くなっていると感じてきたときにはどういう対処をしたらいいのでしょうか。

フリークエンシーが高いときについての対処法は、フリークエンシーキャップの設定をする、新しいクリエイティブを用意するなどの対処法があります。

ここではフリークエンシーが高いときについての対処法について2つの対処法について解説します。


フリークエンシーキャップの設定

フリークエンシーが高いときについての対処法の1つめとして「フリークエンシーキャップの設定」があります。

フリークエンシーキャップとは同じユーザーへのWeb広告を表示させるための回数を制限できる機能のことをいいます。

フリークエンシーキャップの設定をすることで、フリークエンシーの回数を調整することができ、Web広告表示が多いことでユーザーに不快感などを与えることを防ぐことができます。

フリークエンシーキャップの設定では次のような制限をすることができます。

  • 広告の表示回数を制限する期間や特定期間を設定
  • フリークエンシーの上限回数、回数制限を設定
  • フリークエンシーキャップの設定をする階層、キャンペーンやWeb広告グループなどの階層を設定

フリークエンシーキャップの設定をすることで同一ユーザーへのWeb広告の表示回数を制限することができるのですが、ブラウザが変わることでWeb広告表示の回数が変わることがあります。

設定以上の表示回数になる場合もあるので注意しつつ、フリークエンシーキャップの設定をしなければいけません。

フリークエンシーキャップの設定をすることがフリークエンシーが高いときについての対処法となります。


新しいクリエイティブを用意する

フリークエンシーが高いときについての対処法の2つめとして「新しいクリエイティブを用意する」があります。

同じ内容のWeb広告においても画像を変えたり、文章を変えることでユーザーには「新しいWeb広告」であると認識してもらえることがあります。

同じWeb広告を多く表示してユーザーに不快感などを与えてしまっていることを、新しいクリエイティブに回数設定を更新することでユーザーの不快感を減らすことが可能となります。

新しいクリエイティブを用意することで、今までのWeb広告には魅力などを感じていなかったユーザーに対しても印象に残ったりする可能性があります。

ただし、新しいクリエイティブを用意するにはコストも手間もかかりますので注意が必要です。

新しいクリエイティブを用意することがフリークエンシーが高いときについての対処法となります。


フリークエンシーキャップの注意点

フリークエンシーが高いときについての対処法の1つとしてフリークエンシーキャップの設定をすることを解説しましたが、設定する上での注意点があります。

ここではフリークエンシーキャップの設定をする上での注意点を2つ解説します。


フリークエンシーはブラウザ単位で計測される

フリークエンシーキャップの注意点の1つめとしては「フリークエンシーはブラウザ単位で計測される」という注意点があります。

フリークエンシーの回数をカウントする単位はブラウザ単位になっています。

フリークエンシーはブラウザのCookie機能を使っているため、詳細にユーザーを特定できるわけではありません。

そのため、スマホやタブレット、パソコンなどの複数の端末を使っていたり、1つの端末に複数のブラウザをインストールしていたりすると、ひとりのユーザーであると認識することは難しいのです。

たとえば、フリークエンシーキャップで1日あたり5回の表示という設定をしていたとしても、ブラウザを変えてしまうと表示回数のカウントが別のものとなってしまう注意点があります。

使う端末やブラウザを複数使っているユーザーに対しては、同じWeb広告が表示上限回数を超えても表示されてしまう可能性があるということが注意点の1つ目となります。


フリークエンシーキャップが設定できないものもある

フリークエンシーキャップの注意点の2つ目としては「フリークエンシーキャップが設定できないものもある」という注意点があります。

フリークエンシーキャップの設定はそれぞれのブラウザなどによって異なることもありますが、細かい部分まで制限を設定できる場合が多いです。

一方で、フリークエンシーキャップの設定が仕様的に設定ができない可能性もあるため、設定ができるかどうか、制限の種類はどういうものがあるのかなどを事前に確認しておくことが必要であり注意点となります。

そもそもフリークエンシーキャップが設定できないものもあることが注意点の2つめとなります。


フリークエンシーキャップの設定方法

フリークエンシーキャップをどのように設定すればよいのでしょうか。

ここでは4つの設定方法について解説します。


Google広告

フリークエンシーキャップの設定方法の1つ目としては「Google広告」があり、設定方法は次のとおりです。

Google広告では、管理画面のキャンペーン単位の「設定」の項目のところの「フリークエンシーキャップ」で表示制限などを設定することができます。

「視認範囲のインプレッション数に上限を適用する」という項目を選択すると、表示回数や期間、階層を設定することができます。


YDN

フリークエンシーキャップの設定方法の2つ目としては「YDN」があり、設定方法は次のとおりです。

YDNについても先ほど設定方法を説明したGoogle広告の設定方法と同じように、管理画面のキャンペーン単位で設定情報へ移動し、詳細な設定をすることができます。

設定内容は表示回数、期間、階層を設定することができます。


Twitter広告

フリークエンシーキャップの設定方法の3つ目としては「Twitter広告」があり、設定方法は次のとおりです。

Twitter広告での設定方法は「広告グループ」から使用したい広告グループの「入札額と予算を編集」を選択、フリークエンシー上限の項目にて「カスタム上限を設定」を選びます。

設定内容は上限表示回数と期間の2つを設定することができます。


Facebook広告

フリークエンシーキャップの設定方法の4つ目としては「Facebook広告」があり、設定方法は次のとおりです。

「フリークエンシー」という列表示にあわせて、「他を表示」を選択します。

選択するとポップアップが表示されます。

フリークエンシーの回数を設定したい場合は、まず広告を掲載してからフリークエンシーの回数を確認し、設定を変更するという設定方法になります。

ただし、現在はFacebook広告側でフリークエンシーの回数の調整などを行っているため、設定をすることができません。


広告の目的に合わせてフリークエンシーを適切に設定しよう

ここではWeb広告におけるフリークエンシーについていろいろと解説しました。

そもそもフリークエンシーとはどういうことなのか、フリークエンシーとリーチとの違いはどういうところなのか、フリークエンシーの回数の目安はどのように決めることができるのか、そしてフリークエンシーが高い場合の対処法にはどのような対処法があるのかなどを解説してきました。

またフリークエンシーキャップの注意点についても解説しました。

フリークエンシーというのはユーザーひとりに対して同じWeb広告をどれだけ表示するかの指標です。

Web広告の目的に合わせてフリークエンシーを適切に設定することがとても大切です。


まとめ

今回の記事では、フリークエンシーについて詳しく解説をしてきましたが、BOXIL SaaSでは掲載するだけで手間をかけずにオンライン上での有効リードを獲得することができます。


まずは、実際の費用や活用事例をこちらからご確認ください。





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