SaaSのセキュリティのリスクは?課題や対策・運用方法を徹底紹介!
サブスクリプション型で提供できるSaaSは、インターネット環境があればサービスを提供することができます。
しかし近年、インターネット上ではマルウェアや脆弱性を突いて個人情報が抜き取られる事件が多く、SaaS事業者はセキュリティ対策を講じる必要があります。
この記事では、SaaSを提供する上で懸念されるセキュリティの問題や課題、リスク、セキュリティを強化した運用について紹介します。
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SaaSのセキュリティ
SaaSで提供されるアプリケーションは、AWSやAzureといった大企業のクラウドを利用しています。そのためある程度のセキュリティは、担保されています。
SaaSは高セキュリティ
SaaSアプリケーションは、運用する上で比較的高セキュリティなためパッケージとして販売されているソフトウェアよりもリスクが低いと言えます。
しかしSaaSのアプリケーションでもセキュリティを不安視する声が少なくありません。
SaaSが不安視される理由
SaaSアプリケーションにリスクがあると考えている人の中には、クラウド上でデータを保存するためデータ管理に不安を感じるという人がいます。
SaaSアプリケーションのセキュリティに関する運用は、提供事業者になるためユーザーはデータ管理を任せることしかできません。
パトリオット法の影響も大きい
パトリオット法とは、アメリカで立案されたテロリスト対策の法律です。
この法律では、インターネットや電話回線の傍受などプライバシーで保護されている情報を収集できるようになりました。
SaaSでもパトリオット法が適応されることになれば、ユーザーは情報を見られることになるためリスクと考える人もいます。
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SaaSのセキュリティリスク・課題
SaaSアプリケーションが抱えているセキュリティリスクと課題は、次の7つが挙げられます。
マルウェアによる攻撃
インターネットを通じた攻撃で多いのが、マルウェアでの攻撃です。マルウェアの1種である、ランサムウェアではユーザーのパスワードや情報をロックして金銭を要求することもあります。
マルウェアはセキュリティの強化や運用などで、対応できる場合があるので事前にセキュリティに関して脆弱性がないか診断をしておきましょう。
故意によるデータ漏洩
故意によるデータ漏洩では、不正アクセスやなりすましによるアクセス権が奪われることから始まります。
データ漏洩は、ユーザーの個人情報や会社の秘密情報が外部に出る可能性があるので、セキュリティを強化する必要がある課題の1つに挙げられます。
不慮によるデータ漏洩
SaaS事業者が、操作を誤り外部にデータを漏洩させてしまうこともあります。
このような課題に対しては、セキュリティを強化しても防ぐことが難しいため運用をマニュアル化するなどの対策が必要になります。
不正アクセス
SaaSアプリケーションは、権限を与えれば多くの人が内容を見れるマルチテナント方式を取っていることが多いため、多くの人に権限を渡すことで情報が外部に漏れ、アクセス権限のない人が不正にアクセスできるという課題があります。
SaaSアプリケーションを運用する際には、アクセス権限を最小限に絞り運用する必要があります。
なりすまし
なりすましは、不正アクセスと類似して第三者がアクセスをする行為です。なりすましでは、サーバー内の個人情報を盗んだりアカウント情報を売買するなどが考えられます。
なりすましでサーバー内にアクセスされないようにMFAなど二重でパスワードを認証したり、運用でなりすましを防止するように対策をする必要があります。
法的リスク
サーバーがダウンしてユーザーが利用できない期間が長期的になると、SaaS事業者は責任を追及されることになります。
どのようにSaaSアプリケーションを担保するのか、セキュリティポリシーなどに内容などを記載する必要があります。
コンプライアンス欠如
SaaS事業者のコンプライアンスが欠如している場合、多くの課題があります。例えば、自由にユーザーの情報を閲覧したりアクセス権限も無制限に作られるなど意図していないところで、情報が漏洩します。
SaaSベンダーがすべきセキュリティ強化対策
SaaSのセキュリティリスクや課題の発生をできるだけ抑えるために、SaaSベンダーがおこなうべきセキュリティ強化対策を7つ紹介していきます。
現在おこなっているセキュリティ対策の実施状況と照らし合わせていきましょう。
アクセスログの監視
マルウェアによる攻撃を迅速に検知し対応するために、継続的にサーバーやアプリケーションへのアクセスログを監視していくことが大切です。
アクセス権限があるユーザーでも怪しい行動をとっている場合などは、なりすましアカウントの可能性もありますので注意する必要があります。
セキュア環境の構築
アカウントのなりすましや不正アクセスを防止するためには、例えばパスワードは複雑な構成のものにする、ログイン時の二段階認証を実施する、IPアドレスによるアクセス制限をおこなうなどしてアプリケーションのセキュリティ対策をより強化していくことが求められます。
マルウェア攻撃やウイルス感染を迅速に検知するためには、事前にマルウェアスキャンなどの基本的なセキュリティ対策をおこなっておくことが重要です。
また、実際に攻撃などの被害を被った場合の影響を最小限に抑えるために、日頃から定期的に脆弱性診断などを実施しておくこともおすすめです。
通信暗号化
SSLサーバー証明書などで通信の暗号化を実施しておきましょう。
特にSaaSベンダーの場合は個人情報や財務情報などの機密性の高い情報を取り扱うことが多いため、必ず実施すべき対策の1つです。
セキュリティポリシー開示
ユーザーに安心感や信頼性を与えたり何かトラブルが発生した場合の責任者を事前に明確にしておくために、セキュリティポリシーを開示しておくことが大切です。
データの保存や削除のルールをあらかじめ定めておきましょう。
セキュリティポリシーで様々なルールを明確に定めて事前にユーザーからの同意を得ておくことで、訴訟への発展などを防ぐことができます。必ず策定しておきましょう。
第三者機関による認証取得
SaaSベンダーは実施している対策の説得力を高めるために、専門家などの第三者機関によってセキュリティポリシーが明確に定まっているか、またそれを順守しているか、セキュリティ対策が強化されているか、データが保護されているかなど詳細な監査を受けて確認されます。
これから実施しようとしている方はISMSやプライバシーマークなどの第三者機関による認証を受けて、認証取得マークなどをサイトなどに掲載するなどして活用していきましょう。
データバックアップ
もしマルウェアによる攻撃やサーバー障害などの被害を受けると、不正アクセスによって情報の改ざんがおこなわれたりデータが削除されてしまう可能性があります。
様々なリスクに備えて、定期的にデータをバックアップしておくことをおすすめします。
社員教育
思わぬミスによる情報漏えいや不正を防ぐためには、社員全員に対してセキュリティ対策に関する教育をおこなっておくことが重要になります。
社員全員が主体的にセキュリティ対策をおこなっていけるよう、ヒヤリハット体験などが記載された共有ツールを活用することも有効です。
SaaSベンダーがおこなうべき基本的なセキュリティ強化対策になります。セキュリティポリシーなどあらかじめ定めたルールに関しては社会全体の変化などに対応しながら新しいものにアップデートし続けていきましょう。
SaaSユーザーがすべきセキュリティ対策
ここまではSaaSベンダーがおこなうべきセキュリティ強化対策について説明しました。
次は、様々なリスクに対してSaaSユーザーがすべきセキュリティ対策を紹介していきます。
CASBの導入
CASB(Cloud Access Security Broker)とは、SaaS側のセキュリティ対策を強化するのではなくユーザーのSaaS利用を制限したり機密情報の公開先を制限したりするサービスのことです。
CASBを導入することによってユーザーのデータの取り扱い状況に問題はないか、どのSaaSを使っているか、などを確認することができるため、社員の不正やセキュリティ上のトラブルなどを防ぐことができます。
CASBを導入する際は、調査能力の程度や精度などをしっかり確認しておくことが大切です。
アカウント・アクセス管理
ユーザーが利用するSaaSによって扱い可能なデータや操作を制限したり、アクセス権限を設けたりといったアカウント・アクセス管理をおこなうことでさらにセキュリティを強化することができます。
社内でも権限を定めておくことで、個人情報などの情報漏えいを防ぐことができます。情報漏えいは会社だけでなく業界全体の信頼を失う可能性があるため、しっかり管理しておくことが大切です。
SaaS導入前に確認すべきセキュリティのチェックポイント
SaaSには大切なデータが保存されることになります。安全にSaaSを活用していくために、導入前に確認すべきセキュリティのチェックポイントについて紹介していきます。
ベンダー・サービスの信頼性があるか
SaaSを導入する前に、そのサービスの利用者数や評判、過去に生じたトラブルやそれに対する対応方法などを見て、ベンダーやサービスの信頼性を確認しておきましょう。
自分だけで判断するのが難しい場合は、SaaSに詳しい専門家やコンサルタントなどに相談してみるのもおすすめです。
ベンダーのセキュリティ対策は万全か
特に個人情報などの機密情報やデータの取り扱い方、サービス修了時の対応方法などベンダーがおこなっているセキュリティ対策が万全かを事前に確認しておきましょう。
下記では、どのようにセキュリティ対策がおこなわれているか確認する方法について解説していきます。
セキュリティポリシーの開示
利用予定のSaaSベンダーのデータや個人情報の取り扱い方について詳しく知りたい場合は、セキュリティポリシーを確認しておくとよいでしょう。
セキュリティポリシーを開示していないサービスは、信頼性が低いためできるだけ利用しないことをおすすめします。
第三者機関の認証取得
利用予定のSaaSのサイトなどにプライバシーマークやISMS認証などのマークがあるかをみて、第三者機関からの認証を取得しているかどうかを確認しておきましょう。
認証マークがある場合は、信頼性が高いSaaSであることがわかります。
責任分界点の確認
何らかのトラブルが発生したときにベンダー化ユーザーのどちらに責任があるかを分ける基準のことを責任分界点といいます。
セキュリティ上のトラブルはどちら側の原因でも発生しうるため、ユーザー側がどのくらいのセキュリティ対策をおこなうべきかを確認するためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。
サポート体制の確認
何か困ったことやトラブルに巻き込まれたときにどのくらいサポートを受けられるかといったサポート体制についても事前に把握しておくことが大切です。
クラウドサービス導入・運用時にできること
クラウドサービス導入・運用時にできることについて説明していきます。
自社で対策ができるようになる
クラウドサービスは、情報やデータのやり取りを外部に任せるだけでなく自社でも対策を講じることが必要となります。
そのためクラウドサービスを運用することで自社でセキュリティ対策ができるようになります。
運用方法・リテラシー教育を行う
クラウドサービスを導入・運用する際は、事前にセキュリティポリシーを策定しておき、社員全員に対して運用方法やリテラシー教育をおこなうことが大切です。
このような教育は定期的に実施し、社員の知識の向上や更新をおこなっていくようにしましょう。
SaaSのセキュリティ精度を向上させよう!
SaaSのセキュリティは高く安心しがちですが、保存するデータは大切な個人情報などであるため不正アクセスや情報漏えいを防ぐためにSaaSのセキュリティ精度を向上させ、定期的に更新していくことが重要です。
SaaSやクラウドサービスを運用する前に、社内のセキュリティ対策を万全にしておきましょう。
まとめ
今回の記事では、SaaSのセキュリティについてご紹介させて頂きましたが、BOXILでは工数をかけずにリードを獲得することが可能です。
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