広告で重要なリマーケティングとは?コンバージョン獲得のポイントはコレ!
ネットで検索しているときに、ブログやホームページに同じような内容の広告を何度も見かけることはないでしょうか。特定の広告を何度も表示させる方法をリマーケティング広告と言います。リマーケティング広告では、ユーザーが興味・関心のある商品やサービスに関して一度ではなく複数回広告を見ることで、さらに興味や関心を引くことが可能です。この記事では、リマーケティング広告の仕組みや導入方法、メリット・デメリット、コンバージョンの方法を紹介します。
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リマーケティングとは?
リマーケティング広告とは、企業や個人が出稿しているWebサイトに対して1度訪問したが途中で離脱したユーザーに対して、再度別のWebサイトで広告を表示させる方法を指します。自社の商品やサービスに興味・関心のあるユーザーに対して広告を出稿できるので、集客できる可能性が高くなります。
リマーケティング広告の仕組みとは?
リマーケティング広告の仕組みは、専用のタグをWebサイトヘッダにあらかじめ埋め込みWebサイトに訪問したユーザーに対して、Cookie(クッキー)による追跡を行います。Cookieとは、Webサイトに訪問したユーザー情報を一時的に保存する仕組みであり、ユーザー識別番号が発行されます。しかし個人情報保護法の改正(2020年)、2022年4月の施行によりCookieなどのオンライン識別子利用には同意取得が必要になりました。それにより、企業のホームページの個人情報取扱いのCookieに関する要項を設けることで、リマーケティング広告が可能になりました。
リターゲティングとの違い
リマーケティングに類似した用語で、リターゲティングがあります。どちらも用語に違いはありませんが、Goolge広告では「リマーケティング」と呼びInstagram広告やyahoo!広告では「リターゲティング」と呼んでいます。
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リマーケティング広告のメリット・デメリット
リマーケティング広告を行うメリットやデメリットについて、紹介します。
メリット
リマーケティング広告を行うメリットは、次の3つが挙げられます。
- 見込み客への再アプローチ
- コンバージョン率(CVR)が高い
- CPAを引き下げることが可能
見込み客へ再アプローチが可能
リマーケティング広告では、Webサイトを一度訪問したユーザーに再度訪問してもらうためにアプローチできます。そのため、Webページだけで商品やサービスを宣伝する効果が高くなります。また、繰り返し広告が表示されるため商品やサービスを思い出してくれるきっかけにもなります。良い印象で繰り返し見せることで、イメージアップやブランディングを行うことができます。
コンバージョン率(CVR)が高い
リマーケティングは、コンバージョン率が高いという特徴もあります。コンバージョン率とは、企業のホームページやWebサイトにアクセスしたユーザーが商品を購入したり資料請求する割合を示します。リマーケティング広告では、自社のWebサイトに訪問した人を対象に広告を出稿するため、接点のないユーザーに広告を出稿するよりも、コンバージョン率が高くなります。
CPAを引き下げることが可能
CPA(Cost Per Action)とは、1件のコンバージョンにかかる費用を指します。リマーケティング広告では、企業との設定がないユーザーに対して広告を出稿するわけではないのでCPAを下げることが可能です。CPAを下げることで、他に予算を割くことができます。
デメリット
リマーケティング広告を行うデメリットは、次の2つが挙げられます。
- 追従式なのでユーザーが不快感を覚えることが多い
- 広告がブロックされることがある
追従式なのでユーザーが不快感を覚えることが多い
リマーケティング広告では、Cookieを利用したユーザー追従式の広告なので繰り返し同じ広告に対して不快感を覚えるユーザーがいます。不快感を与えない頻度で、リマーケティング広告を出稿することでユーザーが忘れた頃に見る機会が増えるので、ユーザーを効率的に集客できます。
広告がブロックされることがある
不快感を覚えたユーザーが、広告をブロックする場合もあります。GoogleChromeの拡張機能を活用すれば、広告をブロックできるので簡単に広告を回避できます。
リマーケティング広告でできること
リマーケティング広告には、媒体依存の配信方法や手法など様々な種類があります。リマーケティング広告で出来ることを4つ紹介します。
- 標準リマーケティング
- 動的リマーケティング
- 検索広告向けリマーケティング
- 動画リマーケティング
標準リマーケティング
標準リマーケティングとは、ディスプレイ広告が出稿できるWebサイトに標準的に設置されている広告を指します。標準リマーケティングでは、バナーやテキストを準備するだけで利用でき業種や業界を選びません。ターゲットのユーザーを選ばずに常に表示させたい場合に活用する方法です。
動的リマーケティング
動的リマーケティングでは、ユーザーの過去の履歴を考慮した広告を出稿します。企業が表示したい広告を表示するのではなく、ユーザーが求めている広告を動的に表示させます。
検索広告向けリマーケティング
検索広告向けリマーケティングでは、Webサイトに訪問したユーザーに対して検索結果を基に広告を表示します。検索途中のユーザーに対して広告を配信できるため、一度企業のWebサイトに訪問させることができます。ECサイトであれば、一度カートに入れて購入しなかった商品の広告を出稿する方法が検索広告向けリマーケティングに該当します。
動画リマーケティング
動画リマーケティングでは、Webサイトに設置した動画を視聴したユーザーを追跡して動画視聴中の間に広告を出稿させます。動画フォーマットがあるYoutubeやFacebook、LINE、Instagram、Twitterなどにも対応可能です。画像やテキストだけの広告よりも費用が高くなりますが、ユーザーに認知されやすいです。
リマーケティング広告の配信先
リマーケティング広告の配信方法はいくつかあります。下記では利用率が高い4つの配信先を紹介します。それぞれの配信方法の課金体系などを比較していきましょう。なかなかコンバージョンが発生しない、効率的なアプローチ方法を導入したいという方は参考にしてみてください。
Google広告
Google広告のリマーケティングは、導入することで過去にオウンドメディアに訪問したことがあるユーザーがGoogleやGoogleに関連するサイトを利用する際に再度自社の広告が配信されるという仕組みになっています。Google広告のリマーケティングは、標準、動的、検索広告、アプリ、動画といった種類があります。Googleのリマーケティング広告では、クリック課金とインプレッション課金の2種類の課金体系があります。クリック課金とは、広告がクリックされたときのみ料金が発生するという仕組みであり、インプレッション課金では広告が1000回配信される度に料金が発生するという仕組みとなっています。
Yahoo!広告
仕組みは、Google広告と同様で過去に自社サイトに訪問したユーザーがYahoo!を利用するときに再度広告が配信されるというものです。料金に関してもクリック課金とインプレッション課金の2つの課金体系となっていますが、インプレッション課金では広告リストが1,000件未満でも配信できるという特徴があります。広告の種類に関してはバナー・ディスプレイ広告、検索広告の2種類でありGoogle広告ほど豊富にはありませんが、リストを100件ほどの少数から設定できたり、細かいオーディエンスを設定できるなどのメリットがあります。
Facebook広告
既に自社のサービスに関する認知がある人に対して、そのユーザーがFacebookページを訪れた際に再度アプローチする仕組みです。最近ではインスタグラムなどの様々なSNSがありますが、その中でもFacebookが幅広い年代の人からの認知があり定着しているツールです。普段からサービスや商品の情報発信などをFacebookでおこなっている企業はぜひ取り入れてみるとよいでしょう。Facebook広告では、クリック課金、インプレッション課金、アプリのインストール課金、動画再生課金の4つの課金方法があります。コンバージョン率を向上させることが目的であれば3万円〜、ブランドの認知度を高めることが目的である場合は10万円〜など広告をおこなう目的によって費用の相場が異なってきます。
LINE広告
他サービスと同様、過去に商品を購入したことがあるユーザーやサイトの訪問者に向けて広告をおこなうという仕組みです。他の広告方法と異なる点は、LINEのタイムラインやLINEマンガ、LINEニュース、LINEブログなどに広告を配信できる点です。LINEは非常にユーザーが多いサービスであるため、導入することによって特にコンバージョン率の向上が期待できるでしょう。料金は、クリック課金とインプレッション課金の2つの方法があります。自社に興味関心があるターゲットに絞って広告をおこなうため、費用対効果の高さも期待できそうです。
リマーケティング広告の設定手順・方法
リマーケティング広告を導入し配信をはじめるまでの基本的な設定手順・方法について解説します。
グローバルサイトタグの設置
まずはリマーケティングタグを取得し、自社のウェブサイトにグローバルサイトタグを設置しましょう。これは、ウェブサイトに訪問したユーザーにCookieという目印をつけてどのユーザーがサイトを閲覧したのか特定するためです。
オーディエンスリストの作成・設定
ウェブサイトのリマーケティングタグによってCookieの目印がつけられたユーザーをリスト化してオーディエンスリストの作成・設定をおこないます。オーディエンスリストでは、ユーザーの保持期間や追加ルールなどを定めて作成し、ターゲットを絞っていきます。
リマーケティングリストの組み合わせ
さらにターゲットを絞り込んで効果的な広告をおこなっていくために、作成したリマーケティングリストを組み合わせていきましょう。3日以内にウェブサイトに訪問したユーザー、ショッピングカートに商品を追加したが未購入のユーザー、一度商品を購入したことがあるユーザーなどさらにターゲットを分類してアプローチをおこなっていきましょう。コンバージョン率を向上させる上で重要なポイントです。
リマーケティング広告でコンバージョンを獲得するポイント
導入したリマーケティング広告でコンバージョンを獲得するなど成果を出すためのポイントについて5つ紹介していきます。
リマーケティングリスト精度を向上させる
リマーケティングリストをより細かく分類し、さらにターゲットを絞り込んでいくことがリマーケティング広告の成果を格段に上げるためのポイントになります。例えば、3日以内にウェブサイトに訪問したユーザーリスト、コンバージョンに至ったユーザーリスト、特定の時期に訪問したユーザーリストなど細かく作成していきましょう。このようにリマーケティングリストの精度を向上させることで、一度購入したユーザーに対してもリピート購入を促すアプローチ方法をおこなうなど、より効果的なリマーケティング施策が明確になります。
コンバージョンまでの期間を集計する
ユーザーが自社のウェブサイトに訪問してから、どのくらいで商品の購入やサービスの申し込みに至るかなどコンバージョンまでの期間を集計することも大切なポイントです。その期間が把握できれば、そのタイミングでリマーケティング広告を配信すると効果的です。
訪問ページの階層でモチベーションを集計する
ウェブサイトに訪問したユーザーが、訪問ページのどの階層まで閲覧しているかを分析してそのユーザーの購買意欲やモチベーションを集計することも、リマーケティング広告でのコンバージョン率向上を目指していくための重要なポイントです。例えば、ウェブサイトのトップページをみてすぐに他ページに移動しているユーザーはそこまで購買意欲が高いとは言えませんよね。商品の詳細ページやサービスの申込ページを閲覧していたり、ショッピングカートに商品を追加しているユーザーは購買に対するモチベーションが高いといえます。このようにサイトの閲覧段階でユーザーを分類してそれぞれに合ったアプローチ方法を実施することがポイントです。
リスト・期間を見て入札単価を変更する
作成したリマーケティングリストやサイト訪問からの期間によって入札単価を変更することも広告の費用対効果を高めるうえで大切なポイントです。コンバージョンに至りやすい期間内にいるユーザーや、訪問ページの到達段階が深いユーザーに対する広告は入札単価を高めに設定しておくとよいでしょう。
リマーケティング広告以外も実践する
リマーケティング広告は過去に自社ウェブサイトに訪問したことがあるユーザーなど、自社との関りがある人が対象となる仕組みになっています。さらにリストの質を高めて広告の成果を上げていくためには、リマーケティング広告以外のディスプレイ広告なども実施していく必要があります。リマーケティング広告を導入するだけでなく、それ以外の施策を導入しそれらの精度を高めていくことも大切なポイントになります。
以上がリマーケティング広告のコンバージョン率を向上させるためのポイントです。上記のほかにバナー広告の種類を増やしたりレスポンシブル広告を利用したりすることも効果的です。
リマーケティング広告を導入してコンバージョンをより多く獲得しよう!
今回はリマーケティング広告に関する基本的な知識や配信方法、仕組み、導入後に成果を上げるためのポイントなどについて説明しました。リマーケティング広告は、自社への興味関心があるユーザーに対してさらに購買意欲を高めたりリピート購入につなげていくために効果的な広告方法です。ウェブサイトへの訪問数に対して購入率が低いなどでお悩みの方は、リマーケティング広告を導入してみてはいかがでしょうか。既に利用している方は、コンバージョン率をさらに上げていくために、作成したリマーケティングリストや配信方法などの精度を向上させていくとよいでしょう。
まとめ
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