バリュープロポジションキャンバスとは?基礎知識から作り方・事例まで徹底解説!

バリュープロポジションキャンバスとはどのようなことを指すのでしょうか。

マーケティングに携わっている方であれば、耳にする機会があると思いますが、詳しい内容までは知らないという人もいるでしょう。

今回は、バリュープロポジションキャンバスのメリットやポイント、企業の成功事例について紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.バリュープロポジションキャンバスとは
  2. 2.バリュープロポジションキャンバスの作り方・書き方
  3. 3.バリュープロポジションキャンバスのメリット
  4. 4.バリュープロポジションキャンバスを使うポイント
  5. 5.バリュープロポジションキャンバスの成功事例
  6. 6.バリュープロポジションキャンバスを活用して事業を成功させよう!
  7. 7.まとめ


バリュープロポジションキャンバスとは

バリュープロポジションとバリュープロポジションキャンバスについて見ていきましょう。


バリュープロポジション

バリュープロポジションは直訳すると、提供価値となります。

提供価値とは、企業が提供するサービスの商品の価値を示す言葉です。

マーケティングやビジネスモデルの変化によって、使われるようになった言葉となっています。

商品やサービスが多様になった現代では、最適な商品やサービスを選択することは容易でははありません。

バリュープロポジションによって顧客のニーズに応えることがとても重要になります。


バリュープロポジションキャンバス(VPC)

顧客とのニーズのズレや違いを解消するために役立つのが、バリュープロポジションキャンバスです。

自社の商品やサービスと顧客のニーズに違いが生じてしまうことは良くあることでしょう。

このような問題を予防するために生まれたのが、バリュープロポジションキャンバスです。

書き方は、右に顧客の情報を、左にバリュープロポジションキャンバスの構成要素となります。

両方を一枚の紙の上で比較することによって、自社が提供している商品やサービスがニーズに合っているのかという点をポイントに作業を行います。

バリュープロポジションキャンバスには、ポイントが2つあります。

市場や商品やサービスがフィットしているのかという点を、顧客情報とバリュープロポジションキャンバスを使って検証します。

検証することでバランスを取り、顧客のニーズに合ったバリュープロポジションキャンバスを見つけ出すことができます。

2つ目はバリュープロポジションキャンバスとビジネスモデルキャンバス、リーンキャンバスの3つのキャンバスです。

バリュープロポジションキャンバスの構成要素にあてはめることにより、ビジネスモデルキャンバスの「提供価値」と「顧客セグメント」の項目を論理的に説明することができます。

それと合わせて、リーンキャンバス内の「独自の価値提案」と「顧客セグメント」の項目も、論理的に説明することが可能となります。


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バリュープロポジションキャンバスの作り方・書き方

作り方や書き方を知ることによって、マーケティングに活かせるメリットがあります。

バリュープロポジションキャンバスの書き方を見てみましょう。


構成要素

顧客セグメントの構成の書き方は次の通りです。

  1. 顧客のしたいこと
  2. 顧客が嬉しいこと
  3. 顧客が嫌なこと

構成要素の作り方や書き方に沿って書き出すことが大切です。

顧客セグメントの要素に提供価値が対応します。

作り方として、以下の3要素で構成されます。

  1. 提供する商品やサービス
  2. 提供サービスで得られる嬉しい要因
  3. 提供サービスで減らすことのできる嫌な要因

専門的な知識を必要としない作り方や書き方になっているため、シンプルに考えることができます。


ターゲット・提供するものの設定

作り方としては、どのような顧客に対して商品やサービスを提供するのかというターゲットを決めます。

大まかなターゲットでも問題ありませんが、より具体的なペルソナを設定するとより、精度を高めることができます。

書き方としては左の一番上のところになります。

ターゲットを明確にした後の作り方は、顧客に提供するものの設定を行います。

顧客に提供する価値には3つの種類があります。

顧客の利益をもたらすもの
顧客にメリットを提供するために必要な企業側の行動や施策を記載する書き方
顧客の悩みを取り除くもの
顧客にメリットを提供するために必要な企業側の行動や施策を記載する書き方
商品やサービス
作り方は、顧客の利益をもたらすものと顧客の悩みを取り除くものの両方を兼ね備えた商品やサービスを考える


顧客が持っているニーズを挙げる

バリュープロポジションキャンバスの作り方としては、まずターゲット

となる顧客の持っているニーズを挙げましょう。

書き方は、顧客が解決したいと考えている課題と顧客の利得(メリット)、顧客の悩みという3つの要素を書きます。

作り方の順番としては、まず顧客の解決したい課題について考えてみましょう。

例えば、洋服店にいく顧客であれば洋服を買いたいということでしょう。

利得と悩みについては、顧客の解決したい課題に紐づいて考えます。

先程の洋服店の例では、洋服を買いたいのであればネットショップなどでも可能です。

実際の店舗に向かうのはその人にとって「実際の商品を確かめられる」というメリットと「買った洋服のサイズが合わなくて着れなかった」という悩みなどを解消できるからです。

「実際に商品を確かめられる」というメリットと「買った洋服のサイズが合わなくて着れなかった」という問題を解決できることが顧客にとって実店舗での買い物の価値と言えます。


顧客に提供する価値をまとめる

バリュープロポジションキャンバスを使うことで、顧客のニーズと提供価値が分かります。バリュープロポジションキャンバスでそれぞれの要点などを知り、顧客に提供する価値をまとめましょう。

まとめた上で、顧客の求めているメリットやニーズと顧客に提供する価値が合っているのかを確かめることが必要です。


バリュープロポジションキャンバスのメリット

バリュープロポジションキャンバスには、メリットが3つあります。

それぞれのメリットを見ていきましょう。


顧客のニーズを再確認・発見できる

バリュープロポジションキャンバスを使用することで、顧客のニーズを再確認でき、新たな発見をすることも可能です。

顧客のニーズを再確認することで、顧客のニーズと自社の商品やサービスにズレが生じている部分に気づくことができます。

バリュープロポジションキャンバスが多くの企業でサービスの改善に用いられているのは、このような点も大きいと言えます。


自社の強みを確認できる

バリュープロポジションキャンバスを使用することによって、顧客のニーズを再確認でき、発見ができることによって、自社の強みを確認することもできます。

顧客のニーズに合っている商品やサービスなのかが分かるため、自社の強みを確認できる点もメリットと言えます。


力を入れるべき事業がわかる

バリュープロポジションキャンバスは顧客のニーズを明確にすることができます

そのため、自社が力を入れるべき事業も明らかになるというメリットがあります。

自社のリソースで対応できないのであれば、投資を強化するのかの検討や、別の市場を狙うといった判断もしやすくなります。


バリュープロポジションキャンバスを使うポイント

どのようなポイントに気をつけて、バリュープロポジションキャンバスを使用すればいいのでしょう。

バリュープロポジションキャンバスを使用する際のポイントを見ていきましょう。


バリュープロポジションと顧客セグメントのマッチ

バリュープロポジションキャンバスを使う際のポイントとして、顧客セグメントとのマッチはとても重要になります。

例えば、顧客セグメントを年齢や性別で分けることによって、自社の商品やサービスにマッチする顧客を絞ります。

その上で、バリュープロポジションキャンバスとマッチしているのかという点にポイントを置きましょう。


自社の考えを先行させすぎない

自社の考えを先行させすぎないということもポイントです。

以下のようなポイントに気を付ける必要があります。

  • 自社の体験や想い
  • 競合企業が提供しているサービスへのアンチテーゼ
  • 未来予想や潮流
  • テクノロジーの優位性

最先端な商品であっても、顧客のニーズがない場合には意味がありません。

自社の考えを先行させすぎないように、あくまでも顧客のニーズという部分にポイントを持っていきましょう。


対応できる範囲でニーズに答える

顧客のニーズに応えようとした場合に、自社のケイパビリティと呼ばれる企業が持つ組織的な能力が追いつかないということも考えられます。

バリュープロポジションキャンバスを使いながら、自社で対応できる範囲でニーズに応えるということがポイントです。

顧客のニーズに無理に応えようとすると、自社が提供できる価値を届けきれなくなることも考えられます。


ニーズがある上で出来ることを見つける

バリュープロポジションキャンバスにおいて、顧客のニーズに応えるべく、自社でできることを見つけることはとても大切なポイントです。

多くの場合で、顧客が望んでいることや必要としているニーズは複数あります

仮に自社で応えられないニーズがある場合には、その他の事業で勝負するのか、外部のパートナーに頼ることでバリュープロポジションキャンバスを成立させるかなどを考慮しましょう。


バリュープロポジションキャンバスの成功事例

バリュープロポジションキャンバスは、さまざまな企業のサービスにも取り入れられています。

それぞれの成功事例を参考にして、バリュープロポジションキャンバスをよりよく利用しましょう。


スタディサプリ

スタディサプリの事例では、隙間時間で受講したいという声や続けやすいプログラムがいいという顧客のニーズに応えることで成功しました。

1日3分で、スマホでも受講できるという手軽さから、受講がしやすいということで利用者が増加しました。

管理システムで受講状況を可視化することやサブスク料金によって、利用者の利用料やコストも軽減することにも成功しています。


ライザップ

CMなどで有名なライザップの事例では、確実にダイエットできるということを付加価値としたダイエットサポートを行っています。

専属パーソナルトレーナーが食事管理からエクササイズまでをトータルサポートすることでダイエットを成功したいという気持ちに寄り沿っています。

また、ジムに行くのが嫌だなという気持ちや自宅ではダイエットが進まないなど、ダイエットに関する嫌なことを減らすということも実現した事例です。

結果的にお金がかかってもダイエットを成功させたいという顧客の課題を解決しました。

顧客の課題であった、確実にダイエットを成功させたいという気持ちに寄り添った成功事例です。


Slack

Slackの事例では、シンプルなUXと生産性の高さで成功しました。

大規模なチームを抱える組織でも職場で必要なコミュニケーションが1つのツールで完結する設計となっている事例です。

使いやすいシンプルなUXや高いセキュリティを強みとして、コミュニケーションツールとしてさまざまな組織で導入されて成功した事例と言えます。


バリュープロポジションキャンバスを活用して事業を成功させよう!

バリュープロポジションキャンバスは顧客のニーズとのズレを解消することができます。

実際に企業が取り入れている成功事例を参考にしながら、自社にあったバリュープロポジションキャンバスを取り入れましょう。

作り方や書き方はを一度覚えれば、あてはめていくだけと簡単になっているのも嬉しいポイントになっています。

バリュープロポジションキャンバスを活用することで事業を成功させましょう。


まとめ

今回の記事では、バリュープロポジションキャンバスについて詳しく解説をしてきましたが、BOXIL SaaSでは掲載するだけで手間をかけずにオンライン上での有効リードを獲得することができます。


まずは、実際の費用や活用事例をこちらからご確認ください。






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