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スクリーニング調査とは?質問の作り方や注意点・事例を徹底紹介!

調査対象者の条件抽出をするために、本調査に先駆けて行う事前調査のことをスクリーニング調査といいます。

要件を特定して、性別や年齢などの属性にあてはまる対象者を絞るための重要なアンケートがスクリーニング調査になります。

限定した条件のもとでアンケートの結果を求めたい際に行われ、スクリーニング調査のあとに対象者のみに本調査をするという仕組みになっています。

今回は、スクリーニング調査の質問やアンケートの作り方、事例や注意点も紹介します。

この記事を読むと、スクリーニング調査の作り方や重要なポイントが分かります。


目次[非表示]

  1. 1.スクリーニング調査とは?
  2. 2.スクリーニング調査を実施するメリット
  3. 3.スクリーニング調査を実施するときの重要な注意点
  4. 4.スクリーニング調査の作り方
  5. 5.スクリーニング調査の事例
  6. 6.スクリーニング調査を活用して効率良く情報をキャッチアップしよう!
  7. 7.まとめ


スクリーニング調査とは?

アンケート回答対象者の中から特定の条件に該当する対象者を絞り込むために実施する調査をスクリーニング調査といいます。

「スクリーニング」という言葉には「ふるいにかける」や「選別」といった意味があります。

実際に、スクリーニング調査の詳しい内容を見ていきましょう。


具体的には、『●●を対象に調査したい』場合の『●●』該当者を探し出すもの

スクリーニング調査では、条件の対象ではない人が調査に参加していた場合、「●●」にあてはまる人をふるいにかけて抽出する作業をします。

スクリーニング調査は、事前調査やプレ調査とも言われます。

例えば寝具のメーカーA社が、「競合である他社B社の寝具を普段購入している」人を本調査で調査したい場合とします。

聞きたい内容としては、商品に対する満足していることや不満点などです。

今回は、実際にB社の寝具を普段使用している人に質問した内容が欲しくて実施する調査です。

スクリーニング調査をすると、B社の寝具を利用している人を特定して、必要な質問に進んでもらうことが可能になります。


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スクリーニング調査を実施するメリット

スクリーニング調査を実施することによって得られるメリットは2つあげられます。

  • 調査コストの削減
  • 本調査の効率化

スクリーニング調査を実施するメリットを、それぞれ詳しく見ていきましょう。


調査コストの削減

アンケートなどのスクリーニング調査を実施する場合には、回答者に対して謝礼金を支払います。

スクリーニング調査を実施しておけば、条件にあてはまる人を対象として、本調査を行うことが可能になります。

そのため、対象者ではない人へ支払うことになるコストを削減できます。


本調査の効率化

スクリーニング調査後の本調査は条件にあてはまる人のみのアンケートの回答になります。

そのため、本調査のデータの集計や分析などに必要な時間を短縮することによって、業務の負担を軽減することが可能です。


スクリーニング調査を実施するときの重要な注意点

スクリーニング調査でアンケートを実施する場合には、どのような注意点に気を付ける必要があるのでしょうか。


スクリーニングの目的以外の質問は行わない

スクリーニング調査でアンケートを行う場合には、質問数が多くなればなるほど、回答者の負担は大きくなります。

スクリーニング調査の謝礼に見合わない質問数になってしまう場合には、適当に回答することや途中で回答しなくなってしまうという注意点も考えられます。

実際にスクリーニング調査を実施した場合でも、想定している数の回答を得ることができない可能性もあります。

スクリーニング調査をする際の注意点として、目的以外の質問は行わないようにしましょう。


本調査の目的がわかるような聞き方・アンケートにしない

スクリーニング調査の重要な点は、本調査のために、条件に当てはまる人を見つけることです。

そのため、対象になるかどうか判断するための質問を項目に入れることは重要な注意点と言えます。

しかし、本調査の目的が分かってしまうようなスクリーニング調査の質問の作り方はしないようにしましょう。

本調査の対象条件が分かってしまった場合には、事実と異なる回答をしようとする人が出てきてしまうということが注意点と言えます。

例としては、このような質問の事例です。

1.A社のサービスの利用経験のあり・なしについて

  • あり
  • なし

このスクリーニング調査での聞き方では、A社のサービスの利用状況の調査をしたいのかもと分かってしまうというところが、注意点と言えます。

気づかれるのを防ぐためには、直近1ヶ月以内に利用したサービスを選択してもらい、次にメーカーなどをいくつかあげた中から選択してもらうという事例です。

具体性が高くなるほど回答者に気づかれる可能性が上がってしまうため、抽象的な質問から具体的な質問に持っていく作り方が事例として望ましいです。

スクリーニング調査の目的がアンケートの質問によって気づかれないようにするということは、注意点と言えるでしょう。


スクリーニング調査の作り方

スクリーニング調査はどのような作り方をするのでしょうか。

スクリーニング調査の作り方にはポイントが3つあります。

  • 本調査の対象者を確実に抽出できる設問にする
  • 十分なサンプル数を確保する
  • サンプルサイズを確保するための試算方法を意識する

スクリーニング調査の作り方の重要なポイントとして、本調査の内容が分かるような質問をしないということです。

本調査の内容が分からないようにすることを注意点として留意して、スクリーニング調査でのアンケートを実施しましょう。


本調査の対象者を確実に抽出できる設問にする

スクリーニング調査を行う場合には、本調査の対象となる条件の人のみを抽出することに重要性があります。

例えば、本調査で「マンション経営をしたいと真剣に考えている人」を対象にする事例です。

スクリーニング調査として、「マンションの経営に興味がありますか?」という質問をしたとします。

この場合には、多少興味を持っている程度の人や実際にパンフレットを取り寄せたり、説明を聞いている熱心な人も「はい」と答えます。

「はい」か「いいえ」」でのアンケートの回答では、興味の度合いに違いがあっても回答は同じとなります。

このようなスクリーニング調査の作り方の事例では、本調査へと進める人が多くなります。

条件に当てはまる対象者とは呼べないグレーな対象者まで本調査の対象になってしまうという注意点があります。

本調査の目的を明確にして、スクリーニング調査でのアンケートの質問を詳細にすることが重要と言えます。


十分なサンプル数を確保する

スクリーニングでは、回答が得られる一定数の割合があります。

しかし、本調査の対象になる割合は、スクリーニング調査の回答人数よりも、当然ながら少なくなります。

スクリーニング調査への回答率は依頼時のメールの開封率や謝礼の金額によっても変動します。

本調査の条件を厳しくすると、対象である人は少なくなるため、サンプル数の確保は困難と言えます。

条件を明確にすることはとても大切ですが、十分な回答者を確保できるのかどうかによっても、バランスを取ることが大切です。


サンプルサイズを確保するための試算方法を意識する

スクリーニング調査を行う場合には、本調査に必要なサンプルサイズを確保することが必要です。

目標であるサンプルサイズを集めるために役立つのが回答率と出現率の考え方になります。


回答率

回答率とは、スクリーニング調査や本調査などを行った対象者全体の中で回答してくれた人の割合のことです。

1000人のうち600人のスクリーニング調査でのアンケートの回答を得ることができれば、60%となります。

回答率は、スクリーニング調査の回答による謝礼の金額や質問の数、アンケートの開封率によっても変動します。


出現率

スクリーニング調査で回答した対象者全体の中で条件に当てはまる対象者の割合のことを指します。

100人のうち70人が対象となる場合には、出現率は7割と言えます。

出現率は対象条件が細かい場合や、特定汚領域に絞り込んだりするほど減少する傾向にあります。

スクリーニング調査は、あらかじめ本調査の実施時に確保したい目標サンプルサイズを決めておくことが大切です。

回答率と出現率の割合などのバランスを考慮しつつ、実施することが重要です。


スクリーニング調査の事例

スクリーニング調査でのアンケートの質問はどのようなことを盛り込めばいいのでしょうか。

実際のスクリーニング調査でのアンケート調の質問事例を見て、作り方の参考にしましょう。

スクリーニングの事例として、2つ紹介します。

  • 事例①「競合自転車メーカーA社の電動自転車の利用者」
  • 事例②「直近3ヶ月でB社の衣料用洗剤をドラッグストアで購入している人」


事例①「競合自転車メーカーA社の電動自転車の利用者」

このような場合のスクリーニング調査の事例では、以下のような質問の設計を行います。

1.普段の移動手段はどれですか。

  • 徒歩
  • 自転車
  • 電車

2.自転車を選んだ人への質問です。現在所有している自転車のタイプはどれですか。

  • 一般的な自転車
  • ロードバイク
  • 電動自転車

3.電動自転車を選んだ人への質問です。あなたが所有しているのはどのメーカーの自転車ですか。

  • A社
  • B社
  • C社
  • その他


簡潔にまとめるとこうなります。

  • 自動車所有の有無について質問
  • 所有している自動車の種類について質問(所有者にのみ質問)
  • 所有している自動車のメーカーについて質問(所有者にのみ質問)

スクリーニング調査の重要なポイントとしては、正確なサンプルを抽出することが重要です。

「あなたはA社の電動自転車を利用していますか?」とスクリーニング調査で質問することは、本調査の内容に気づかれて正確な回答を得ることができなくなる可能性があります。

そのため、正確な対象者を抽出するためには、相手に気づかれないような質問の作り方を意識しましょう。


事例②「直近3ヶ月でB社の衣料用洗剤をドラッグストアで購入している人」

この場合の事例では、このような流れでスクリーニング調査のアンケートの質問の作り方をしましょう。

1.あなたが直近3ヶ月で購入したものはどれですか。(いくつでも可)

  • 食器用洗剤
  • 洗濯用洗剤
  • トイレ用洗剤
  • 消臭剤
  • 芳香剤

2.それぞれを購入した場所はどこですか。

  • コンビニ
  • スーパー
  • ドラッグストア
  • インターネット

3.あなたが普段利用している洗剤の種類はどれですか。

  • A社製品
  • B社製品
  • C社製品
  • D社製品
  • その他の会社の製品

簡潔にまとめるとこうなります。

  • あなたが直近3ヶ月で購入したものについて質問
  • それぞれの購入場所について質問
  • 普段利用している洗剤メーカー

このスクリーニング調査の事例では、B社の製品を選択肢の中に入れ込むことで、B社についての調査だとは分からなくなっています。

また、作り方の事例としては、類似する製品のメーカーなどを選択肢に盛り込むことによって複数選択ができるため、適切にスクリーニング調査を行うことができます。


スクリーニング調査を活用して効率良く情報をキャッチアップしよう!

スクリーニング調査を実施することにより得られるメリットなどがあることが分かりました。

本調査をスムーズに行うことなどもできるため、スクリーニング調査を実施することにより、作業の効率化なども見込めます。

スクリーニング調査を実施する上では、注意点や重要とするポイントなどを考慮した作り方も必要なため、参考にして頂きたいと思います。

スクリーニング調査を実施して、本調査のアンケート結果をより良いものにしましょう。


まとめ

今回の記事では、スクリーニング調査についてご紹介させて頂きましたが、BOXILでは工数をかけずにリードを獲得することが可能です。


まずは、実際の費用や活用事例をこちらからご確認下さい。



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